スマホを持っている子供も増えてきた昨今。スマホが子供の学力にどういう影響が出てくるか、とっても気になりますよね。
「友達が持っているから」という理由で、何となく我が子にもスマホを与えたものの、スマホが勉強の妨げにならないか、心配ですよね。
スマホと子供の学力は、何か関係性があるのか。どういう影響があるのか。心配な親御さんは、必ず確認しておきましょう!!
スマホの時間で、学力に差がつく!!
文部科学省が実施した「全国学力・学習状況調査(2014年度)」において、学力テストと同時に行ったアンケート調査結果では、とても興味深い結果が出ています。
そのアンケートでは、生活習慣と学力がどのような関係性があるか示しています。
下記のような、児童生徒は教科の平均正答率が高い傾向があるとのこと
・読書が好き、図書館に行く頻度が多い
・みんなで協力して何かをやり遂げて嬉しかった経験がある
・朝食を毎日食べる
・携帯電話、スマートフォンなどのメディアとの接触時間が短い
.家庭でのコミュニケーションがとれている
・新聞を読んだり、ニュースを見る
などなど
まあ、当たり前だなと思えることばかりなのですが、「メディアとの接触時間が短い方が学力が高い傾向がある」という調査結果については、きれいな相関関係が出ているのです。
例:国語A
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が4時間:平均正答率62.5%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が3~4時間:平均正答率約64%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が2~3時間:平均正答率約67%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が1~2時間:平均正答率約69%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が1~2時間:平均正答率約69%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が30分~1時間:平均正答率約71%
携帯電話、スマートフォンで通話やメールする時間が30分未満:平均正答率74.6%
(出典:平成26年度全国学力・学習状況調査の結果/国立教育政策研究所)
「メディアとの接触が短い」ことと「平均正答率が高い」ことが見事に正比例!
これは、どの教科でも、小学校・中学校問わず同じような結果が出ています。
ここまできれいな、分かりやすい結果が出るとはおどろきですね。
つまり、学力を伸ばしたいならメディアとの接触を減らしなさい!ということなのです。
まあ普通に考えて、一日4時間もスマホいじっていたら、いつ勉強すんねんってことになりますけどね…
小中学校の子供さんにスマホを持たせている親御さんは、この数値をしっかり頭に入れておきたいですね。
じゃあ子供にスマホは持たせない方が良い?
防犯のために、スマホを子供に持たせている家庭もあると思います。適切な使い方をすれば素晴らしいテクノロジーですから、一概にスマホを悪者にはできません。
ですが、使い方を誤ったり過度な使用での弊害はとっても心配。メディアやテクノロジーとの接し方に未熟な子供たちには、親がしっかりと制限してあげなければならないのです。
ご飯の時にも家族と会話をせずスマホをいじったり、勉強もせずにネットやメールばかりしたり…こんなことでは学力だけではなく、基本敵な成長にも影響を与えてしまいます。
かのスティーブ・ジョブズも自分の子供にはテクノロジーの使用を制限しているとのこと。
またグーグルの元CEO、エリック・シュミット氏のボストン大学の卒業式のスピーチで語った言葉も興味深い。
「スクリーンの中で会話をするんじゃなくて、直接会って本当のコミュニケーションを取ろう。人生はスクリーンの中で起こっているわけじゃない。これだけは忘れないでくれ。」
ITの業界で成功を収めた方々こそ、メディアやテクノロジーとの距離の置き方を分かっていたのですね。
まとめ
子供は好きなこと、興味があることに没頭してしまいがち。メディアやテクノロジーについても同じことが言えます。
スマホを親が与えた以上、正しい使い方ができるように親はしっかり監視してあげる義務があります。
学力向上や、コミュニケーション能力向上、人間形成のためにはスマホは必要最低限に。
ご飯を家族で食べる時間はスマホをOFF!寝室にはスマホを持っていかない。などメリハリをつけた生活をさせましょうね。
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