未就園児のお子様がいらっしゃるご家庭にとって10月は幼稚園を選んだり、見学をするシーズンですね。
そして「幼稚園のお受験」の準備を始める時期でもあります。子供さんをはじめて幼稚園受験させられる親御さんは、さぞ「面接ってどんな感じなんだろう?どんな準備が必要なのか??」とご心配なさることでしょう。
わが家でも二人の娘を幼稚園受験させました。経験談を交えながら今回は、幼稚園のお受験について、面接で聞かれることや気をつけること、当日の服装などのポイントをお伝えしたいと思います。
幼稚園の見学からお受験はスタートしている!?
うちの娘たちの幼稚園は国立大学の附属幼稚園です。本園では入園希望者は、面接と抽選により選抜されます。
娘の通う幼稚園では先週の土曜日、公開保育がありました。来年度から本幼稚園に入園を希望するお子さんと親御さんが、実際の保育現場を見て、在園児と一緒に遊べる日です。
この時期になると、「来年はどのくらいの倍率か?」なんて話題が在園保護者の間でのぼってきたりします。上の娘から数えると、この幼稚園に通うのはもう4年目。またこの季節が巡ってきたのだな〜とこんなことで季節感を感じるものです。
どの幼稚園でも、このように公開保育日や見学の機会を設けているかと思います。
熱心な親御さんなら必ずこういう幼稚園見学をされるかとは思いますが、念のため申し上げるとこういった見学の機会はできるだけ参加するべきです。
兄妹がいて、もうすでに幼稚園のことを知っているという場合は違いますが、はじめてのお子さんの幼稚園選びの際は必ず各園の保育環境をチェックしておきましょう!
大切なわが子を預かってもらう幼稚園ですから、見学をして環境や相性を見定めることは必要です。
同時にお受験をする場合には、公開保育や見学は「面接の時に答える材料になる」ため必ずしてほいた方が良いです。
見学しながら「面接ではどんなことを聞かれるか?」「どんな話をしようか?」などと考えておくと良いですね。そして見学が終わったらすぐに、園について感じたことをメモしておきましょう!
見学をして感じたことを自分の言葉で伝えることができれば、面接官の印象にも残ります。
また親御さんが園の環境や方針をよく理解していると、好印象となることは間違いありません。
面接だけじゃない!幼稚園の入園説明会も抜かりなく!
見学会の後には、入園希望者に対しての説明会が行われます。
受験に関する概略もそこで説明されるでしょう。
その説明会は、面接とは関係ないものであることがほとんど。
ですが、できるだけ保護者の服装には気をつけて説明会に参加したいものです。
「説明会にどんな服装を着ていくか?」という傾向は幼稚園によって変わってきます。
うちの長女の時には、私立の幼稚園と国立大附属幼稚園の2つの幼稚園の説明会に参加しました。
選抜の受験のない私立幼稚園の方では、説明会は子供も連れてにぎにぎがやがや。保護者の服装も普段着同様で、ジーンズにセーターといったカジュアルなお母さんも多かったです。
一方、国立大附属幼稚園の説明会では、まず子供を連れてきてはいけない。そして保護者の服装もスーツ系がほとんど。カジュアルな服装の方もたまにいましたけど、「あ、浮いている」という感じに目立ってしまいます。なぜか長女の時は、持参のスリッパもほとんどの人が黒だったのを覚えています。
幼稚園によって説明会の様子も様々なのは確かです。
ですが、「お受験」をするような幼稚園ならば、スーツにして間違いはないでしょう。
スーツと言ってもいろいろあって不安ならば、ブラックスーツに身を包んで説明会に参加すれば間違いはないです。
この「間違いはない」というレベルが、子供にお受験をさせる保護者に求められたりしますので。子供を受験させるのならば幼稚園の説明会とはいっても抜かりなく、服装やマナーにお気をつけ下さい。
幼稚園お受験の入園願書はどう書くか?
説明会が終われば、配布された入園願書に記入し提出します。
この願書は幼稚園によって違う点もありますが、多くの場合
・本園への志望動機
・子供の性格や長所など
・家庭での教育方針
という内容を求められるでしょう。
ここで、幼稚園の見学を通じて感じたことをしっかりと盛り込んでおきましょう。実際に体験したことへのリアルな言葉や感想が、読み手の目に留まるはずです。
また、入園願書を書き終わったら、必ずコピーして保管することをおすすめします。
願書に書いた内容について、面接官に聞かれることもあるからです。
面接の時には、願書に書いたことと答えたことが矛盾してはいけません。一貫性もなくなり、信憑性や信頼性も薄れてしまいます。願書に書いた内容はよく覚えておき、面接で聞かれてもスムーズに答えられるようにしておきましょう!
幼稚園お受験の面接では何を聞かれる?子供編&保護者編
幼稚園お受験の面接でどんなことを聞かれるか?
お受験をさせる親御さんにとっては最も気になるでしょう。
ここでは、一般的に幼稚園の面接で聞かれる質問内容を、子供編と保護者編に分けて確認しておきましょう。
<幼稚園お受験の質問内容〜子供編>
・自分の名前
・年齢
・家でどんな遊びをしているか
・好きな食べ物/好きな遊び/好きな色・・・
・誰とどうやって今日ここ(受験会場)に来たか
・朝ご飯は何を食べたか
<幼稚園お受験の質問内容〜保護者編>
・本園を志望する理由
・本園の印象
・お子さんはどんな性格か。長所や短所は
・どんな子供に育ってほしいか
・家での教育方針
・PTA活動に参加できるか
といったところです。
面接での子供への質問は、結局どんな質問でも良くって、子供の答えの内容よりも
「他人とコミュニケーションがとれるか」といったところを面接官は見ています。
子供さんが慌てたり戸惑ったりしないように、面接に向けてお子さんと練習しておくと良いですね。
また、当日の朝ご飯などを聞いてくる面接官も多いようです。
「ご飯だから良い」「パンはダメ」ということはないのですが、子供が答えやすいような朝ご飯を選ぶのも一つの手段かもしれないですね。
くれぐれも面接当日に「朝ご飯を食べさせていない」ことは避けましょう!
保護者への質問は、だいたい入園願書に書いた内容と似てくることが多いです。面接での答えが、願書に書いた内容と矛盾しないようにくれぐれも注意しましょう。
またPTAに力を入れている園では、保護者のPTA参加が必須の場合が多く、面接でもその点を確認する傾向があります。
PTAについては、園によって活動方針がさまざまです。ほとんど関わらなくて良い園もあれば、年に何度もPTA活動がある園もあります。
うちの娘の園では、保護者の関与やPTA活動が大変活発です。面接でも、必ず「PTA活動に参加していただけますか?」とすべての保護者に聞いているようです。
正直、まだ入ってもない園のPTA活動についてどんなものか分からないまま「はい」と答えるのも戸惑う方も多いでしょう。
私の場合ですが、「PTA活動に参加していただけますか?」と聞かれ「できるだけ参加したいと思います」と、積極性を見せつつも「できるだけ」という言葉で”逃げ”も作って答えておきました。笑
(結局はかなりPTA活動に参加しているのですが)
幼稚園お受験では子供の行動観察も
多くの幼稚園のお受験では、面接以外に子供の行動観察を行って入園児選抜を行います。
子供の行動観察とはどういうものか?といえば、子供を自由に遊ばせたり、大人の指示を出した時の言動を観察する、という感じです。
この行動観察では、子供たちは保護者から離れた空間に連れて行かれることもあります。
ですので子供にとっての第一関門は「ママやパパと離れても平気かどうか」ということになります。
ママが近くにいなくなったことで、泣いてばかりいる子供は入園は難しい場合が多いです。
普段いつも子供さんと一緒にいるお母さんなどは、時々おばあちゃんや友達に預けたり、民間の託児サービスを利用してみて子供と離れる練習をしておくと良いでしょう。
さて、行動観察の中身も気になりますよね。
これは園によってさまざまですが、面接官側は基本的に「子供が他の人とコミュニケーションがとれるか」そして「2歳、3歳で身に付けておくべき生活習慣が身に付いているか」ということを基準にみています。
ですので、お子さんが健全に育っていると感じられるようであればさほど心配することはないでしょう。
ちなみに娘の受験の時の行動観察はこんな感じでした。(一部は娘に聞いたものなので、アバウトです・・)
・封筒を渡され「開けて良いよ」と言われるまで待つ
・自分の持っているカード(帽子や鞄、上着などのカード)を黒板の人形のしかるべき位置に貼る。(帽子は人形の頭、鞄は手、など)
・自由に他の子たちと遊ぶ
・先生の指示に従って動く
(「この赤いボールをクマのぬいぐるみに渡してきて」「黄色いボールはウサギさんに渡してきてね」といった内容だったらしい)
保護者の方ができることは、行動観察や面接の際「緊張した雰囲気」が伝わらないように、普段通りリラックスしてお子さんと接してあげることです。
保護者の顔が凍り付いていると、お子さんも「何か違う」と緊張が伝わり、普段できることもできなくなってしまいますから。
お受験時の服装は?子供にスーツは必要?
さて、気になる服装のお話です。
幼稚園のお受験の際の服装は、やはりそれぞれの幼稚園のカラーによっても多少異なるでしょう。
ですが、迷ったら「黒」の「スーツ」で間違いはありません。
保護者の方々は、ブラックスーツで挑みましょう!
一方子供です。
こちらは、園からの案内に沿った服装にしてください。
行動観察の内容によっては、動きやすい服装を求められる場合もあります。
ですので、必ずしも子供用のスーツを早々と用意する必要はありません。
とはいえ、あまりにもカジュアルすぎる服装は避けたいもの。
動きやすくても、襟付きのシャツにベストなど、フォーマル感は少しあった方が良いかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
わが子のはじめてのお受験は、保護者の方々にとっていろいろと気がかりが多いことでしょう。
面接や服装のポイントを抑えておくと多少は安心できるので、ぜひ記事を参考にしてみてください。
お受験の面接当日は、お父さんお母さんはリラックスして笑顔で!
子供の良い所をしっかりと引き出すことが、ご両親の一番大切な役割ですよ。
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