お子さんとのスキンシップは、しっかりとできていますか?
「甘やかし過ぎになるのでは?」なんて抱っこを我慢させたりしていませんか?
親と子供のスキンシップは、子供の成長にとってとても大事なもの。
「愛情が深まる」のはもちろん、子供の成績向上にも大きな効果が期待できるのです。その秘密は「オキシトシン」。
”幸せホルモン”とも言われるオキシトシンの働きが今、注目を集めています。
幸せホルモン「オキシトシン」の効果とは?
人間の脳内から分泌されるホルモン「オキシトシン」は、”幸せホルモン”という別名のほか、”愛情ホルモン”、”絆ホルモン”、”信頼ホルモン”などいろいろな名前で言われています。
その名前のバリエーションを見ても分かるように、オキシトシンは心の安定や幸福感につながる重要なホルモンとして注目を集めています。
オキシトシンは人間の脳内から分泌され、
・愛情が湧く
・人と信頼関係を構築できる
・ストレスが緩和される
・睡眠の質が上がる
といった効果があります。
でも!
それだけじゃあありません。
子育て中の親御さんに嬉しい作用もたくさんあるです!
オキシトシンがたくさん分泌された子供たちは(大人にも同じ作用ですが)
・学習への意欲が高まる
・記憶力がアップする
ということが期待できると言われているのです。
つまり、
オキシトシンが増えると、学校の成績が上がる!
オキシトシンは別名「成績アップホルモン」である!
ていうことじゃあないでしょうか!?(個人差はあるかと思います...)
子供さんがいらっしゃるご家庭には、これは見逃せない効果ですね。
では次に、どうやったら効果たっぷりのオキシトシンが分泌されるのかチェックしましょう!
どうやったらオキシトシンが分泌される?
心を満たしてくれ、成績も上げてくれる(?)、すごい効果のあるオキシトシン。
どうやったら脳内から分泌されるのでしょうか?
その方法を確認していきましょう!
オキシトシンの分泌される方法は、それは、
信頼する人や愛する人同士のスキンシップをすることです。
信頼する人や愛する人=恋人や妻、夫、子供、、、つまり家族仲良くしてスキンシップをとっていればオキシトシンは増加されるのです。
スキンシップをすれば、夫婦の絆も強くなり
スキンシップをすれば、親子の信頼関係も築かれ、
スキンシップをすれば、子供の成績も上がる!
スキンシップをすれば、家庭円満!
という構図です。
特に子供は、体内のオキシトシンが増加すると、心が安定し自然と学習への意欲がわきます。
またオキシトシンによるリラックス効果で能率もアップ!
学校の成績にも良い影響をもたらすだけでなく、人間力も高まるでしょう。
「小学生なのに抱っこやハグなんかして、甘やかし過ぎだ」なんて思っていたお母さんも、
思い込みを捨てて、子供さんをどんどん抱っこしましょう!ハグしましょう!スキンシップをとりましょう!!
オキシトシンの効果でお子さんの力を引き出し、お母さんの心もリラックスしてきます♪
スキンシップがオキシトシンを分泌するのは、皮膚が「露出した脳」だから!?
スキンシプと心の癒しを研究される山口創先生は、皮膚は「露出した脳」だと表現しています。
皮膚の細胞は脳と同じ「外胚葉」でつくられていて、
皮膚からの刺激や情報は、ダイレクトに脳へ伝達され、脳を活性化する。
皮膚への刺激はそのまま脳への刺激となる。
その直接的な働きによって、皮膚は「露出した脳」だと言えるということです。
とても分かりやすい表現だと思います。
子供に「あなたを愛しているよ」「あなたのことが大事だよ」と言葉で伝えるのも大事だけれど、
ぎゅっとハグすることの方が、気持ちが伝わるスピードが早い。
それは皮膚が脳へすぐに、ダイレクトに刺激を伝えるから。
わんわん泣いていた赤ちゃんが、お母さんが抱っこした瞬間に泣き止むのも、露出した脳である皮膚を刺激しオキシトシンをたくさん分泌しているからなのでしょう。
子供がお腹が痛いという時、お母さんの手でお腹をさすってあげれば不思議と治ってくるのも、オキシトシンの効果だったかもしれません。
すぐに試してみよう!オキシトシンの即効パワー
オキシトシンの効果は、身近な人や自分自身ですぐに立証できます。(と私は経験から思っています)
さきほどうちの娘が、ピアノの練習でなかなか上手に弾けずにイライラしていました。
側にいた私が「ゆっくりやれば良いよ」と声を掛けても、娘はなかなかイライラが収まらない様子。
ですが、私が娘の背中を手のひらでさすってあげるた途端、
「なんだか落ち着く。もっと背中をさすってー」
とリラックスし笑顔になったのです!
(オキシトシン、効果てきめんではないか!!)
と私は心の中で叫びました。
スキンシップによってやる気を取り戻した彼女は、心を落ち着けてピアノの練習を再開。イライラも消えたので、スムーズに練習を続けることができました。
信頼している人、愛する人に頭をなでられたりハグされたりすると落ち着く感じ。
大人の方々もきっと経験があると思います。
それは、オキシトシン効果があったからですね。
リラックス効果にとても即効性があり、オキシトシンってすごいホルモンだなと感心します。
オキシトシン効果でママが金メダルを獲得!
オキシトシンの効果はお母さんにも絶大!
それを証明するエピソードとして、2016年のリオオリンピックでのエピソードがあります。
リオオリンピックで熱戦を繰り広げたマラソン。
金メダルを獲得したのはケニアのスムゴング選手でした。
彼女の年齢は31歳です。一児の母となってから、自信の記録を伸ばしてきたことが話題になりました。
なぜ彼女が出産後という、女性にとって大変な時期に実力を上げたのか?
その秘密は、「オキシトシン」だと言われているのです。
練習の後子供を頻繁に抱っこしたスムゴング選手。
スキンシップによって脳内でオキシトシンの分泌が活発になり、筋肉の回復をスムーズに行うことができました。結果、自身の記録をぐんぐん伸ばしていき、金メダル獲得までに至ったということです!
もちろん、選手自身の努力とハードな練習があってこその金メダルでしょう。
ですが、子供とのスキンシップが母親であるスムゴング選手の心の支えとなったのも事実。
オキシトシンの実力は、計り知れない!と感じたエピソードです。
オキシトシンとセロトニンの関係って?
さて、オキシトシンの効果の程はお伝えできたかと思います。
ここまで読みながら、「幸せホルモンといえばセロトニンじゃないの?」
ともう一つの話題のホルモン、セロトニンはいったいどうなの?
と気になったかたも多いでしょう。
では、セロトニンとオキシトシンの関係について抑えておきましょう。
セロトニンとは、心の安定をもたらしてくれる大切なホルモン。
詳しい方なら朝日を浴びることなどで分泌される、という情報をご存知の方もいらっしゃるでしょう。
実はこのセロトニンは、オキシトシンが分泌されることによっても増加すると言われているのです!
つまり、オキシトシンが分泌されることによって、
セロトニンからもオキシトシンからも、心に良い作用をもたらせてくれる。
二つのホルモンから、たっぷりとリラックス作用を期待できる!
ということになります。
オキシトシンが分泌されると、良い相乗効果が生まれるのですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまで読んでいただいたみなさんには、オキシトシン効果の凄さを分かっていただけたかと思います。
オキシトシンの、隠された効果に驚かれた方もいらっしゃると思います。
親子の絆を深め、親子それぞれの能力を高めてくれるホルモン、オキシトシン。
その力を大いに活用していきたいですね!
もっともっと親子で、夫婦で、恋人と、スキンシップをとって仲良くしていきましょう♪
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