毎年悩む読書感想文
夏休みも後半戦。お子さんをお持ちのご家庭では、ざわざわと落ち着かない時期になりました。
子供たちの宿題が終わらない、と家族が焦りはじめる時期ですから。
なかでも読書感想文や作文が、なかなか手をつけられない…
書き始めたけれどどう書けば良いか分からない。まとめられない…という方も多いと思います。
そこで、筆者が日頃やっている
ちょっと長めの文章を書く時、特に感想文などで効果的なコツをお伝えいたします。
まずは書きたい事を列挙
いざモノを書く時、原稿用紙やパソコンに向かって、最初から頭で構成を考えながら、スラスラと文章を書ける人は少ないでしょう。
国語の授業などでは起承転結の構成を作って、その構成で何を書くか大まかに決めて、文章を書いていきましょう、と習ったりします。
構成がしっかりと作れる人はそのやり方が、ベストかもしれません。
でも、その構成を考える事が、大変ですよね。
「先生が言っていたみたいに、構成を考えなくっちゃ」と固く考えていたら、構成ばかりに時間をとられ、なかなか文章を書く作業にうつれません。
そこでおすすめする文章の書き方は、
最初はとにかく、書くネタとなるものをどんどん列挙する事からはじめることです。
原稿用紙の前でうーん、と止まっている時間のないくらい、なんでも、かんでも、そのテーマについて感じた事、思う事、連想する事をどんどん挙げていくのです。
そして列挙したものを眺めて、このネタとこのネタが前後でつながりそう、
などとパズルのように文章を組み立てていきましょう。
それで文章全体の構成ができることもあります。
また、文章をつなぎ合わせ組み立てていく途中で新しい発見やネタが生まれてきたりもします。
ポイントは、最初から完パケの文章を目指さない事!
「文章の材料」となるものをどんどん並べていく事です。
身構えないで、とにかく手を動かす事からはじめましょう!
自分らしい文章を書く秘訣
そう、身構えない事がなにより良い文章を書く近道だと考えます。
ちょっと文章を書くのが人より得意、と自分で思っている人なんかは、「先生が驚くような感想文を書くぞ!」と美辞麗句を並べて、修飾語をたくさん並べて文章を綴る人もいるかもしれませんね。
でもそういう文章は、失礼ながら暑苦しいっ
読む方もエネルギーを使ってしまうんです。
読み手の立場からすれば、すっと入ってくる、でもおっと思わせる文章ってのが良い文章なのではないか、と考えます。(プロの作家さんの書く文学などは、その限りではないですが)
そこで、長めの文章を書くときのコツ2つ目!
全体の中で一つだけ、自分の発見を入れる、ていうことです。
作文の最初から最後までが、すばらしい文章で埋め尽くす必要は、全くないのです。先ほども言ったように、列挙したネタをパズルのように組み合わせていき、肩の力を抜いて文章を綴ります。
しかし、その中で一つだけ自分が見つけたこと、大切だと思う事、キラリと光る発見のようなこと、を一つだけ入れるのです。
「たった一つだけでいい」というルールなので、なにより身構えずに、リラックスして文章が書けますよね。
その一つはちょっとしたこと、小さな発見でも構いません。
でも、その「たった一つ」がある文章は、立体的で、生き生きとしています。
読み手にも、「たった一つ」が印象に残ります。
だから肩の力を抜いて、キラリと光る一つを見つけましょう☆
文章を書く際に力を入れるべきときは、最後の推敲や校正をするときだけでいいと考えます。
抽象的な説明もあったかもしれませんが、ぜひ夏休みの感想文に悩んだら、2つのコツを実践してみてくださいね。
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