長崎旅行の1日目。
JR長崎駅に着くとまずはお昼ご飯を食べにタクシーで「江山楼(こうざんろう)」へ。ちゃんぽんを堪能したら、今度は路面電車に乗って駅に戻ります。
今日の目的地は世界遺産にも登録された軍艦島です!
子供と一緒に軍艦島へ上陸できるツアーは限られている
私たちが予約したのは「軍艦島上陸クルーズ」というツアー会社です。
4歳以上は上陸OKなので、こちらのツアーに申し込みました。
下の子は4歳なので、ちょうど良かった♡
ちなみに複数ある軍艦島ツアーで、子供の乗船・上陸はこんな感じ(2016年3月26日現在)
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- 軍艦島クルーズ:4歳未満乗船不可/4歳以上は乗船・上陸OK
- 軍艦島コンシェルジュ:0歳から乗船・上陸OK
- やまさ海運:未就学児は上陸不可(保護者と船内で待機)
- シーマン商会:未就学児は乗船不可
つまり、小さい子をお連れの方は「軍艦島上陸クルーズ」か「軍艦島コンシェルジュ」のツアーだと子供と一緒に上陸OKです。
私が「軍艦島上陸クルーズ」を選んだのは、途中で高島にも上陸して資料館での説明もあり、全体の所要時間も長いため(3時間20分)、じっくりと軍艦島を楽しめるんじゃないのかな?と判断したからです。
「軍艦島コンシェルジュ」の方は、伊王島から乗船ができる唯一のツアー会社のようです。どのツアー会社も少しずつ特徴がありますので、用途によって選ぶといいですね。
いざ、乗船!4歳・6歳の娘と一緒に軍艦島へ!
「軍艦島上陸クルーズ」のブラックダイアモンドはオレンジ色の船でスタイリッシュ。
船に初めて乗る我が子も興奮していました。
高島までは1階に乗船。子供たちは「デッキに乗りたい!デッキに乗りたい!」と騒ぐけれど、いちど乗船したら移動できないのでしばらく我慢をさせます。
高島で軍艦島の模型を見ながらガイドさんの説明を受ます。
資料館を見た後は、ブラックダイアモンドの2階デッキに乗船!
子供たちは念願のデッキ乗船に最初は喜んでいました。
が、1階よりもデッキの方が船の揺れが感じられ、次第に子供たちは泣きはじめる・・・
子供をあやすのに大変で、軍艦島を周遊している間は、写真もほとんど撮れておりません。
その日はとても天候が良くて、船の揺れは少ない方だったようですが、それでも子供にはきつかったのでしょうね。付き合わせてごめんねーーー
正直な所、大人の私も船酔いしました。周りのお客さんは(小さい子も含めて)平気そうだったので、船酔いするかどうかは体質や体調にもよるんでしょう。
船酔いを乗り越えて、軍艦島へ上陸!!
天候にも恵まれて、船酔いも乗り越えて、軍艦島への上陸を果たせました。長崎市の調査によると、軍艦島へ上陸できるのは天候などの影響で年間で100日程度とのこと。3分の1以下の確率ということで、上陸できたことはラッキーでした。
ちなみに、2月と9月は上率できる確率が高く、7月や8月は確率がぐんと低いということです。
いざ軍艦島の足を踏み入れると、廃墟となった建造物が目の前に現れます。
ガイドさんの説明に耳を傾けながらその廃墟を眺めると、歴史と現代のちょうど接点にいるような感覚が訪れ、胸の奥のあたりがきゅっとなります。
中でも心を動かされたのがこの階段
炭坑夫が石炭をとりに上がるための階段です。
この階段を上がって、無事に石炭をとり、またこの階段を降りる時までは生きて帰れるか分からなかったといいます。
家族を養うために、炭坑夫たちは命を掛けて石炭をとり続けました。
そんな炭坑夫たちの生活が、軍艦島にはあったのです。
主要エネルギーが石炭から石油にかわって炭坑は閉山となり、一時は東京の9倍もの人口密度だった島の人々は1人残らず島を離れました。
無人島となった軍艦島の建物は人工的に取り壊されることなく、自然風化によって今の姿となっています。
詳しい歴史はここでは語りませんが、長崎旅行に行かれる方々は軍艦島を間近で体験し、えも言われぬエネルギーのようなものを感じてもらいたいと思います。
おわりに
軍艦島から帰る船では、私が船酔いしてしまいビニール袋を探していると、スタッフの方がさっと「黒いビニール袋」を手渡してくれました。
さすが、手慣れていらっしゃいます。笑
親も子も、船酔いで体力を使う軍艦島ツアーでしたが、とっても満足のできたツアーでした。
なんといってもガイドさんのお話には引き込まれるような魅力があり、とても感動しました。
軍艦島上陸クルーズのみなさん、本当におせわになりました!
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