「ハルキスト」「村上主義」など村上春樹ファンの方々はノーベル賞発表の季節になるとヤキモキとされるんでしょうか?
長編を出すたびに大きな話題となり、海外でも絶大な人気を誇る村上春樹。彼の事を「ノーベル賞候補になっている」と思っている日本人の方も多いでしょう。
でも実は、村上春樹は一度もノーベル賞候補だと正式に発表されていないのです(本人もそのように語っておりました)。
ノーベル賞は謎のベールに包まれている
日本の芥川賞なんかは、「又吉直樹が最終候補者」などと候補者を公表します。しかしノーベル賞は、そう簡単に最終候補者は公表したりしません。
ノーベル賞の選考に関する資料は、50年という長い年月が経ってようやく明らかにされるのです。よって、「今年のノーベル賞のは候補者は○○!」ていうのはオフィシャルなものではない、ということ。
かの三島由紀夫も、1963年に有力な候補者の一人だったことがほんの数年前に明らかになったばかりです。
では、なぜ村上春樹がノーベル文候補だと騒がれるのか?
メディアでは「村上春樹がノーベル文学賞受賞有力!」などと何度も騒がれています。
でも、実際は最終候補と公表があったわけではない。
それはなぜか? 誰が言った?
それは、「予想屋」のせいなのです。
イギリスのブックメーカーがノーベル文学賞受賞者を予想して、村上春樹が予想1位と発表することで、「村上春樹が(公式)ノーベル文学賞候補になっている」と騒がれてしまっているんです。
村上春樹ファンはノーベル賞を受賞してほしいのか?
私自身は村上春樹を愛読していますが、村上春樹がノーベル文学賞を受賞するかどうかについては「特に関心がない」のです。
村上春樹の物語は、読んでいて私に癒しをくれる。それで十分なので、ノーベル文学賞を受賞するかどうかよりも、「新しい長編作品が次はいつ出るか」ということに関心があるだけです。他の人がどう評価しようが、村上春樹の作品と私の関係は変わらない、と思っているので・・・。
世の村上ファンも、私と同じような考えをお持ちの方も多いのじゃないかな、と考えます。いかがでしょうか?
いずれにしろ、これだけ騒がれるほど村上人気は世界的ということです。同じ日本人として誇らしいですね。
コメント