ピース又吉直樹さんおすすめ本「教団X」を読了。

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(やっと)読みました「教団X」。

芥川賞も受賞された中村文則さんが、「自分の最高傑作を書こう」と心に決めて執筆にとりかかったという長編小説。

アメトーーク」でピースの又吉さんオードリーの若林さんが勧めておられたことで、ご存知の方も多いでしょう。書店でも品切れとなるほど話題となった作品です。

私も読んでみたいと思いながら、「まあ図書館にあれば借りよう」と思って調べてみると予約待ちが200人超え。

(仕方ないので?)図書館の帰り、TUTAYAで購入しました。1,944円也。

 

でも、読了した今は「買って良かった!!」と思えた本です。

「教団X」は全570ページあり、子育てしながら仕事しながら、年末年始もはさみ、他の本も読みながら・・・読了するのには結構時間かかかりました

読みはじめて2ヶ月くらいはかかってしまった。

でも、この本は前回読んだ時からずいぶん間隔があいても、前回までの話の筋や登場人物の名前などをほとんど忘れることなく読み進めることができました。

それほど強烈なストーリーでした。

”この世とは一体なんのか?”

”人間の命はどこからきて、どこに還っていくのか?”

そういった世界の根源的なことについて掘り下げつつ、

「この次はどんな展開になるのか??」

ていうエンタテインメント性もある。

「あ~、本を読んだぞぉ!!」

と伸びをして叫べるような読み応えがホントあって、活字中毒の私にも満足感がたっぷり味わえました。

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「本を買ってまで読む気にならない」

っていう方にも、「教団X」なら買ってじっくりと読んで損はないはずです。

「価値観を揺さぶるために、小説というものがあるんですよ。小説でなければ味わえない深みは、そこにあるんだと思う」(出典:ダ・ビンチニュース)

と中村文則さんは語っています。

大人になればなるほど、自分の「価値観」てな~かなかぶれないもの。

それは良い面もあるけれど、視野が狭くなり自分と違うものや新しいものを受け入れられないことにもつながります。

小説には、そんな「価値観」を揺さぶる力がある、というのです。

本ってハードカバーの新刊でも2千円くらい。

それでガッチガチに凝り固まってしまった「価値観」が揺さぶられるのですから、結構なコストパフォーマンスだと思いますよ。

2千円高いな~って思ったら、図書館で借りることもできます。(最初私も図書館で済ませようとしましたが・・・)

価値観がまだやわらかい、若い人にも読んでほしい

価値感がごりごりに固まってきた、若くはない人にも読んでほしい、

「教団X」はそんな本です。

一時は入手困難だったみたいだけど、ブームも落ち着いてきた今日この頃、ぜひ読んでみてくださいね。

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