今日は子供の幼稚園のバザーが開催されました。
私は昨年はPTA役員をしていたので、いろいろ準備をして、手作り品も出品して、レジ当番をして、片付けもして…と大変だったです。
今年はノー役員なので、買いたいものを買って、他のお母さんとお茶をするという楽ちんで楽しいバザーでした。
バザーに出品されたものはみんな安い!
バザーの良さは、やっぱり商品がみーんな安い!ということです。
例えば未使用のサランラップが50円とか、石けんや洗剤が3つで100円とか。。。
みんなが家で使わなくなったものを持ち寄って販売されるので、エコですよね。
私は今年は、ケーキ類(1個100円)や未使用の上靴(100円)を購入しました。
そして、保護者でおしゃべりしながら、コーヒーとぜんざいでお茶タイム。
今年も楽しいバザーでした。
そんな一見のんきなバザー日記を書いているんですが、子供が入園して最初の年は「バザーって面倒なことなんでやるの?ちょっと非効率的じゃない??」って思っていたものでした。
バザーの準備の時間・手間ヒマ vs 収益
バザーの収益は、幼稚園への運営費に回されます。ですので、保護者がたくさんバザーで品物を買ってくれるほど、収益が上がります。
しかしそのためには、PTAの役員の方々が、準備をしたり、ボランティアで出品作品を作ったりします。遊休品として出品するものがない方は、わざわざ店舗で購入して出品したりもします。
正直、かなりの手間と労力と時間が、そこにはつぎ込まれているのです。
で、一方収益の方は、10万円そこらです。
うちの子供らの通う園は、園児数約110人。
正直なところ、保護者が園児一人につき1000円程度寄付をすれば10万円はまかなえるんです。
PTAの役員の方々や一般の保護者が、このバザーのために使った時間は平均1時間は超えているかと推測されます。
じゃあ、時給1000円と換算すれば、プラマイゼロなんですよね。。
効率を最重視すれば、バザーを中止して、各家庭に1000円の寄付を義務化した方が良いことになります。
じゃあ、なんでPTAバザーをするの?
じゃあバザーをする意味ないじゃん!!
そうです。私もそう思っていましたし、今でもその疑念をぬぐい去ったわけではありません。
PTAというものは忙しい一般社会とは対極的に、効率を重視しない組織なんですね。
「昔からこういう風にやっていたから、現在もこのようにする。」という意識が多く、共働きの家庭が増えている現代の社会のそぐわない点も多いのは事実です。
でも、PTAは必要なのも事実。
教育は教師だけではなく、保護者の力が必要不可欠だからです。
問題はPTAのあり方、運営の仕方にあるのではないかと考えます。
バザーに関しても、メリットもありデメリットもあります。
私は実際に参加して楽しかったし、安く品物が手に入ったしメリットがありました。日頃話さなかった保護者の方ともコミュニケーションがとりたりして、楽しい時間ももてました。
しかし、やりたくもなかった役員が回ってきて大変な思いをされた人にはデメリットがあったでしょう。
そのメリットとデメリットのバランスを見極めなくてはならないかと思います。
そのために大切なのは「PTAはできる人が、できる範囲で、助け合って行う」ということかな?と感じます。
PTAは日常生活に無理をして行うには、あまりにも非効率な場面が多い。
でも、誰かが運営する必要もある。だから、できる人ができる時に、できる範囲で行うという善意の気持ちがないと難しいのです。
PTAって見直す点もたくさん
以前読んだ新聞記事にタレントの千秋さんのPTAに関するインタビューがあり、それを読んで非常に共感した点があります。
千秋さんが“子供の小学校のPTAの広報の役員をしたとき、今時広報誌を紙で印刷して配ることが無駄だなーと感じたそうです。例えばネットにアップして、それをスマホやパソコンで閲覧すれば済むこと。印刷費用や紙代が削減できて、その分子供の教育用品などに回せる、と述べられていました。
本当に千秋さんの言う通りだなーと思います。昔からの慣習で、重要なお知らせというわけでもない広報誌を紙媒体で配布するということが行われています。
資源とコストの削減を見直すことは、一般社会では当たり前。その当たり前のことはPTA運営にも取り入れられるべきではあるのです。
でも、保護者同士のコミュニケーションは大事。
今回のバザーでも無駄は正直多いのですが、保護者同士がコミュニケーションがはかれたという意義は大きいです。
それは、費用対効果でははかれないものがあります。
副園長にも質問したことがあるのですが、バザーの一番の意味はコミュニケーションにあるということでした。
それなら納得です。
費用や効率を重視すれば、無駄だらけのPTA。
ですが、学校や幼稚園を運営するには保護者の連携は欠かせないものであり、PTAの意味もそこにある、と。
子供を育てることには効率と対極にある。
そのことを改めて考えさせてくれるPTA活動です。
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