うちの娘が通う幼稚園には、正門から保育室に辿り着くまでの道に花壇があります。娘は毎朝、登園の際に花壇のブロックの所を綱渡りのように歩くので、急いでいるときなんかには「早くあるいてよー!」とイライラっとしていたものでした。
でも、モンテッソーリ教育を学んでからは、花壇のブロックという一段高い所を歩く娘を見ても「ああ、成長しているところだな」とほほえましく思えるようになってきました。
「一段高い所を歩く」幼児の習性。モンテッソーリによると…
朝、登園ギリギリの時間だと、子供が花壇のブロックを、おっとっと!と歩いてると「遊んでいないで急いでよ!」と言いたくもなります。
でも、自分の娘だけでなくよそ様の子供たちを見ても、列になってでも花壇のブロックを歩いているんですね。
「わざわざ歩きにくい所を歩くなんて、子供って不思議だなー」って思いながら日々を送っていたところ、「モンテッソーリ教育」に出会い、その謎が解けました。
子供がブロックなど”一段高い所”を歩きたがるのには、理由がある。
そう、モンテッソーリの研究によると…
子供は生まれながらにして本能的に成長するための行動をとり、その本能に従って行動する。
というのです。
自ら進んで少し高い所を、「よろよろ~っ おっとっと~~~!」と歩くことに関しても、子供たちは「バランス感覚」を養うために本能的に選んで歩いている、というのです。
だから、よりにもよって歩きにくい一段高い所をわざわざ、列に並んで順番を待ってまで歩くんですね!
母親のイライラも解消してくれるモンテッソーリ教育
モンテッソーリの唱えるように、「子供が一段高い所を歩くのは、バランス感覚を養うため」ということを学んでからは私自身のストレスもぐっと軽減されました。
朝、急いでいる時に娘が花壇のブロックを歩いている姿をみても、「ああ、これは将来の成長のために必要なことなんだ」と納得できて「保育室に着くのが少しぐらい遅れてもいっか」と思えるようになりました。
子供が花壇のブロックを歩くために列になっている姿を見ていても、「ほんと、子供ってこういう所を歩くのが好きだよねー」とおおらか~~に構えることができます。
子供の言動に、「ダメよダメよ!」とばかり言って大人の都合を押し付けてはいけない。
どうしてこんな言動を子供がするのか?
お母さんは一呼吸おいて、見守りながら接していけば良いのですね。
(とにかく、一呼吸。深呼吸してイライラをおさえましょ!)
子供は本来、自ら成長する力が備わっている
モンテッソーリの教育を学んで、改めて「子供とは自ら成長していく本能が備わっている」と実感しました。
大人にとっては理不尽のように思える行動も、子供にとっては意味があります。
大人がしてあげることは、その子供が自ら成長していこうとする力を決して妨げることなく見守り、環境を整えてあげることだ、と考えます。
できる限り、子供の意思を尊重して、子供の心に寄り添っていければと思います。
とはいえとはいえ(編集後記)
子供の成長する力を大事にする。
それとともに、「社会とはこういうルールだ」「お母さんはこういう都合だ。こんな状況だ」っていうことも同時に、徐々に教えていければ、と思う次第です。
子供がブロックの上を歩くことを楽しむことも大事。
「でも、お母さんは急いでいるから今日は普通の道をあるこうね。」
「先生が心配したらいけないから、少し急ごうか」
と、社会のルール、他人の都合もあるのだ、と子供に教えていくことも必要ですね。
子供の成長を見守りながら、同時に社会の中で生きていく上でルールがあるんだ、っていうことを理解させられたら良いですね。
と、自分に言い聞かせながら…明日からの育児もともに頑張りましょー!
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