z秋口になりぐっと気温が下がりました。最近は秋の心地よい気候の時期が少なく、急に寒くなることも多いですよね。
寒くなると準備したいものが「石油ファンヒーター」。今年はわが家で2台目の石油ファンヒータを購入する予定なので、どのメーカーのどの製品を買おうか検討中です。
石油ファンヒーターといえばダイニチ(工業)、コロナ、トヨトミの3社が思い浮かびますが、どんな違いがあるのかチェックしていきましょう!
ダイニチ(工業)の石油ファンヒーターの特徴
家電量販店で販売台数1位を誇るダイニチ。石油ファンヒーターと聞いて、一番に思い浮かぶ人も多いメーカーかもしれませんね。イメージ先行で選んでしまう人も多いかもしれませんが、それぞれのメーカーの特徴をきっちりおさえて、納得した買い物をしましょう!
ダイニチの石油ファンヒーターのメリットは?
<着火スピードが速い!>
ダイニチの石油ファンヒーターを買った人にとって、約40秒(機種によっては約45秒)で着火するメリットが一番の決め手であったことが多いようです。
着火を早めるための待機電力は使用しないで、これだけの早い着火スピードは、ダイニチの石油ファンヒーターをおいてないかと思われます。
着火のためのいろいろな設定なしに、とにかく速くお部屋を暖めたい!
という方にはオススメです。
<ニオイが少ない>
特許も取得している「パワフル秒速消臭システム」を採用していて、瞬時にニオイの元・未燃ガスをシャットアウトする仕組みになっています。
石油ファンヒータのニオイは、気になる人は気になるようですね。
(私は結構平気、というか好きだったりします。。。個人の好みですね)
ニオイが気になる方は、各社のニオイ対策も一つの選択肢の一つなるでしょう。
<ecoおまかせモード標準装備>
ダイニチの石油ファンヒーターにはすべてecoおまかせモードが標準装備されており、最上位機種にはecoおまかせモードプラスがついています。
ecoおまかせモードとは、設定した温度よりも室温が3℃高くなると自動で消化し、設定温度より1℃低くなると自動で点火する機能です。
ecoおまかせモードプラスになると、設定した温度よりも室温が2℃高くなると自動で消化します。この1℃の違いがプラスとなります。自動点火については同じく設定温度より1℃低下で点火です。
<9リットルタンク>(FB-359Tを除く)
一度で9リットルもたっぷり給油できるタンクが、一部機種を除き付いています。
寒い冬の夜などに給油をしなければいけない面倒は、この上ないものです。個人的には、石油ファンヒーターに9リットルのタンクが装備されていることは、メリットとしてとても大きいと思います。
<省エネセンサー搭載(上位3機種のみ)>
センサーが人の動きを察知して「省エネセンサー」を搭載している機種は、灯油や電気を節約できるため便利です。
約15分間人の動きがないと、最小火力で運転しさらに、約45分間人の動きがないと、消化する機能ということです。
これは、ダイニチの他コロナやトヨトミにも似たような機能が搭載されています。最初の紹介ということで、ダイニチのスペースに代表して書いておきました。
他にも、ワンタッチで開閉できる給油タンクのキャップ「ワンタッチ汚れんキャップ」、抗菌フィルターなどの工夫や特徴がみられます。
また、業界初の3年保証をつけたのもダイニチです。
一方でダイニチのメリットは?
<電気代が高い>
ダイニチの石油ファンヒーターの燃焼方式は「ブンゼン式」と呼ばれるものを取り入れています。これは、灯油をガス化するする時に電気を消費する仕組みになっている燃焼方法です。
ちょっと難しいですかね?
簡単に言えば、ダイニチの石油ファンヒーターを使って灯油を燃焼している時間、ずっと電気を使い続けることになるのです。
もっと簡単に言えば、
電気代が高くなる!ていうことです。
一方、「ブンゼン式」という燃焼方式だと、灯油を気化する箇所を温めたら即着火できます。
ダイニチの最大のメリットである着火スピードの速さは、「ブンセン式」によるおかげともいえるのです。
着火スピードを優先するか?
電気代の節約を優先するか?
という選択になるかと思いますが、ご家庭の優先順位によって決めるしかなさそうですね。
コロナの石油ファンヒーターの特徴
<電気代が安い>
コロナの石油ファンヒーターは独自の「ポンプ噴霧式バーナ」を使用しています。
これが電気代の安さに大きく結びついている仕組みです。
この「ポンプ噴霧式バーナ」というものは、燃焼筒を電気で点火時に一度加熱すれば後は、それ自体の燃焼熱を利用して灯油をガス化する仕組みです。
ちょっと難しいですか?
燃焼運転時の消費電力はこのポンプ噴霧式バーナのおかげで、非常に少なくて済むということでう。
つまり、
コロナの石油ファンヒーターだと電気代が節約できる!ということです。
<秒速点火>
FHの機種は約7秒、FFの機種は約15秒で着火します。
ここで抑えておきたいのは、
ダイニチの石油ファンヒーターは待機電力を使用しないで、いつでも約40秒というスピード着火です。
が一方、コロナの秒速着火の機能の場合は「秒速着火のモードをON」にしておく必要があります。秒速着火がONの状態の場合、約80ワットの電力を使うのです。
せっかく消費電力が少ないコロナ製なので、この機能は一長一短ともいえますね。
予熱がない場合の通常着火は、約75秒かかります。
<よごれま栓タンク>
家電量販店の店員さんも、コロナと言えば「よごれま栓タンクが特徴ですよ!」と勧められました。
給油時にタンクの栓を開けるとき、レバーを引っ張るだけで開けることができて、直接給油口などに手を触れることがないため、灯油で手が汚れなくて便利です。
実際使用してみて、キュキュッと栓を開けるタンクと比べると手の汚れ具合が全然違います。
女性には嬉しい設計だなと思います^^
とはいえ、よごれま栓タンクとはいっても、給油の時の念のための軍手は欠かせませんっ
<火力が絞れる>
室温とは関係なく、好みの火力で運転することができます。エアコンやこたつなど他の暖房器具と併用したい時や、とにかく灯油を節約したい!という時などに、火力を弱めることができます。
逆に冷え込む朝に石油ファンヒーターを着ける時などは、強を選ぶとスピーディにお部屋を暖めることができます。
火力セレクトは弱・中・強の3段階で調節でき、リモコンにも付いています。
ほかにも、省エネセンサーやにおいとり触媒など全機種ではありませんが、さまざまな機能が搭載されています。
一方コロナの石油ファンヒーターのデメリットは?
<着火が遅い>
このデメリットもコロナ独自の「ポンプ噴霧式バーナ」に関係するのですが、通常のモードでのスイッチを押してからの着火スピードが遅いことです。
ポンプ噴霧式バーナだと、燃焼筒の全部が高温に達するまでが時間がかかり、着火も遅くなってしまうのです。
通常モードとは「秒速着火のモードをON」にしない場合ですが、約75秒はかかります。
常に「秒速着火モードをON」にしてしまえばこのデメリットもなくなるのですが、電気代の消費が高くなるというデメリットが生まれます。
あっちを立てればこっちが立たず。。。ですね
繰り返しになりますが、個人のお好みで
電気代が安い方が良いのか?
着火スピードが速い方が良いのか?
をお選びください。
トヨトミの石油ファンヒーターの特徴
<昨年の灯油を使っても不具合が生じにくい>
トヨトミの石油ファンヒーターの燃焼方式は、灯油をガス化させずに灯油に直接点火させるのが大きな特徴です。
この燃焼方式のおかげで、去年の灯油を使っても不具合が生じにいというメリットにつながるのです。
ただし、適切に保管された1年以内の灯油に限るそうですが。
私は個人的にこのメリットは大きいと思って、2台目の石油ファンヒーターはトヨトミにしようかと思っています。
灯油を毎年使い切れないご家庭も多いでしょうし、他社にないメリットだなと思いますよ。
<ゆるやかに室温を下げるエコモード>
室温をゆるやかに20℃まで下げてくれる機能が搭載されています。
この機能は、特許も取得しておりトヨトミの石油ファンヒーターにのみに付いています。
自動的に「点火」「消化」をするよりは、このようにゆるやかに温度をさげてくれる機能の方が節電になりますので、こちらはとても良い機能なのではないか、と個人的に感じています。
<給油延長>
給油ランプが表示された場合でも「給油延長」ボタンを押すと、灯油の消費を抑えた運転モードに変わります。最大60分まで給油の延長ができるとのこと。
お風呂上がりや天ぷらを揚げているときなど、すぐに給油をしたくない!という時に便利ですね。
<こぼれま栓>
全機種のタンクが、うっかり栓を閉め忘れたり、タンクを倒した場合でも灯油がこぼれにくい設計になっています。
<快適おまかせ機能(最上位機種のみ)>
これは室温だけだなく、「体感温度」も気にしているよ、という機能です。
従来はセンサーでセンサーによって温度のみ感知していました。
トヨトミの上位機種では、温度に加えて湿度も感知するので、人が実際に感じる温かさに近づけることができます。
他にも灯油と電気が両方使えるハイブリッドモデルも発売していてたり、独自の機能や商品を開発しているようです。
一方トヨトミの石油ファンヒーターのデメリットは?
<流通が少ない!?>
これは何とも言えないデメリットですが、地方やお店によっては家電量販にトヨトミの石油ファンヒーターを見かけないこともしばしば。
ラインナップもダイニチやコロナに比べて少ない感もあります。
また燃焼方式の関係から、ハイブリッドモデル以外は着火スピードも遅いという点もコロナと同じくデメリットとして挙げられます。
それから、給油タンクの栓にもあまり工夫が見られないです。
ダイニチ、コロナ、トヨトミの石油ファンヒーター、結局どこがオススメ?
以上、3社の石油ファンヒーターを比較してみました。いかがだったでしょうか?
石油ファンヒーターは成熟製品で新機能も少ないと思っていたら、このようにたくさんの機能が搭載されていることに驚かれた方もいるでしょう。
「3社いずれも長所あり、短所ありだな」というのが私の個人的な感想です。
個人のお好みやご家庭のニーズによって、石油ファンヒーターを選んでみてください。
私の個人的な好みですが、ラインナップは少ないもののトヨトミの石油ファンヒーターに引かれます。すでにコロナの石油ファンヒーターを所有しており、2台目はどれか?という選択でです。
トヨトミの去年の灯油が使える点と、全体的なバランスが良いかな〜と。
またコロナの火力が選べる機能も、ユーザー目線な使える機能だと感じます。
ダイニチは9リットルタンクが魅力的ですね。
だれか、良いとこどりの石油ファンヒーターを作ってほしい!笑
燃費の点においては、3社とも人感センサーなどいろいろなエコ機能が搭載されています。
今時の家電はエコ機能は必須なようですね。
石油ファンヒーターの燃費については、エコ機能も重要な役割を果たすとは思いますが一番大事なのは、ユーザーの使い方であるように感じます。。
無駄のない使い方を心がけて、暖かくてエコな冬を過ごしたいですね!
ご家庭それぞれにぴったりの石油ファンヒーターを、この記事を読んで選でいただけたら嬉しいです。
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