子供同士が友達になると、「ママ友」という奇妙な交友関係が生まれます。
この「ママ友」に悩み、気疲れし、ストレスを抱えている人が増えています。核家族で近所の付き合いが希薄で、「孤独な子育て」が問題になっている現代では、特にママ友との関係性が強くなるからでしょう。
子育てを助け合えるママ友は貴重ですが、ストレスを与える存在ならば付き合いたくないもの。「ママ友」と上手に付き合い、子育てが楽しくなる処世術を5つのポイントに絞って考えてみました。
1.人付き合いの基本!「腹6分」で距離を置いて
「ママ友」との関係を考える前にまず、人と人との付き合い方の基本をおさえておきます。
私の敬愛する美輪明宏さんも言うように、人と人との付き合いは「腹6分」程度で付き合うのが大切です。親や兄妹、家族でも「腹8分」はやりすぎだと。ましてや他人ならば「腹6分」で十分。
「腹6分」、つまり一定の距離を置いて他人と付き合えばもめ事も起こらず、平和に暮らせていけるのです。
この「腹6分のお付き合い」を「ママ友」との関係にも必ずベースにおきましょう。「ママ友」はあくまでも、子供を介しての関係です。深入りせず、つかず離れずくらいの構えでいるくらいが丁度いいのです。
2.自分の旦那の自慢話をしない。相手の旦那の職業を聞かない
「ママ友」関係でトラブルの原因になる一つが、「妬み」。
”うちの旦那よりも、ママ友の旦那の方が年収が高い”
”ママ友に二人目を先越された”
”ママ友の方が、いい車に乗っている”
などなど。
妬みというものは挙げればきりがなく、また一つひとつは本当にバカバカしいものばかり。
ですが、世の中にはそのようなバカバカしいことに「妬み」を感じる人間が一定数います。
特に子育て中のお母さんなんて、他にすることがないのか(失礼!)、「妬みの種」となることに敏感です!
そして「妬みの種」となるもののメインは「旦那」のランク。
自分の旦那の職業や年収を臭わせるワード、自慢話はゼッタイにやめた方が得策です。
もちろん、相手のママ友の旦那さんの職業なども、ずけずけと聞くのは失礼です。
「気になってもあえて聞かない。話さない」それがスマートな大人のマナーなのです。
逆に言えば旦那の自慢話を一切せず、自分の話を中心に、場を和ます話題を出せるお母さんは好印象。
そんな女性からは、「旦那がどんなに凄かろうが、自分は自分」という自立した姿勢が感じられます。
3.その場にいないママ友の悪口を言わない
ママはうわさ話が大好き。
うちの娘の幼稚園でも、子供の送迎の後はあちこちで井戸端会議が繰り広げられます。
私もある程度のおしゃべりは楽しく参加することもあるのですが、決して深入りしないように気をつけています。
井戸端会議で特に気をつけたいのが、その場にいないママ友に関する「悪口」。
悪口の対象だったママの子供と、自分の子供がいつ仲良くなるかも分からない。子供のためにも、ママ友関連の悪口は決して言わない方がベターです。
また、悪口を言っている人に対して「いつか自分の悪口を言う人なのでは?」という見方を人間は少なからずするものです。
井戸端会議に参加しても、誰かの悪口が始まりそうになったら「さっと話を変える」。
そのような気遣いができる人が広く長く、周囲から信頼されるようになります。
4.ママ友を下の名前で呼ばない
よくママ友同士で下の名前で呼び合って、「私たち仲が良いんですよ」アピールする人々がいます。
ママ友という領域を超えて、本当に仲が良いのなら話は別ですが、単なる「子供が友達同士の親たち」ならば一線をおいた呼び方をおすすめします。
うちの娘の幼稚園のお母さん同士は、比較的仲が良いのですが、みな「名字にさん付け」で呼び合っています。または「○○ちゃんママ」といったところ。
その呼び方のおかげで、一定の距離を置いた付き合いであることをいつも確認できるのです。
節度を持った関係を保つためにも、むやみに下の名前で呼ぶのは避けたい所です。
5.ママ友の世界に疲れたらオススメの本「ママ友がこわい」
ママ友というものは、ある時はとても心強い存在であり、ある時はストレスとなる存在でもあります。
もし、ママ友と上手くいかなかったり、トラブルが怒りそうになればこの本を読めば少し心が軽くなるかもしれません。
つまり、もし誰かに嫌な目に遭わされたら、あなたには「魅力がある」ということです。もしママ友があなたにいじわるならば、高い確率であなたを「妬んでいる」のです。
だから、自信を持ってください。
ママ友なんて、社会の中のほんの小さな小さな一部に過ぎません。
そんな世界に翻弄されずに、自分の生活と自分の子供をしっかり見つめていきたいものです。
マナーのあるママ友さんとは上手に付き合って、お互いの子育ての助けになれば良いですね。
大切なのは、誰とでも「腹6分」で付き合うこと。
節度を大事に、大人の付き合い方をしていきましょう。
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